診療内容 ~プラセンタ療法~
最近、ほてりや汗がひどい、腰や手足が冷える、頭痛・めまい・吐き気が気になる、食欲がない、疲れやすい、などの症状でお困りではないですか?
当クリニックでは、女性の美容と健康をお守りする目的でプラセンタ療法をはじめました。
プラセンタは胎児を守り、育てるために妊娠中につくられる臓器で、出産により役目を終えると対外に排出されます。妊娠期の約10か月間で、1個の受精卵を平均で3㎏にまで育て上げるための栄養素や各種栄養活性物質が豊富な組織です。
更年期障害をはじめ多くの疾患に対して自然治癒力を高める効果があります。
プラセンタの最大の特徴として「自然治癒力の増大」があげられます。
私たちは風邪をひいたり、けがをしたり、病気で体調をくずしたり、しても時間の経過とともに身体は回復してきます。これが「自然治癒力」です。
プラセンタは身体の不調を慢性化させない自然薬として注目を集めています。肝炎と更年期障害に対する保険適用が許可されている副作用の少ない医薬品です。
プラセンタは太古の昔から薬として利用されてきた長い歴史があります。古代ギリシャの医師ヒポクラテス(紀元前460年~377年)は患者の治療に、エジプトの女王クレオパトラ(紀元前69年~30年)や、フランスの王妃マリーアントワーネット(1755年~1793年)は、美容のためにプラセンタを利用したといわれています。
中国では、秦の始皇帝(紀元前259年~210年)や、以降の歴代の皇帝たちが用いたとされています。またその美貌で有名な楊貴妃(719年~756年)も美容のために用いたと伝えられています。
一方、日本では中国から生薬として伝わり、江戸時代には滋養強壮薬として利用されてきた歴史があります。
プラセンタの薬理作用
プラセンタの薬理効果に対する研究報告は無数にあり、多くの有用な作用が確認されています。
自律神経調整作用、免疫賦活作用、抗アレルギー作用、基礎代謝向上作用、抗疲労作用、血行促進作用などは代表的薬理作用ですが、この他にも多くの薬理作用が確認されています。
乳癌術後の患者さんは増加傾向にありますが、特に術後にタモキシフェンやアリミデックスなどのホルモン治療をうけた場合、ほてりを中心として不定愁訴に悩まされることが多いです。婦人科一般外来では更年期障害に対する治療としてホルモン補充療法(HRT)が広く普及していますが、乳がん術後であれば、HRTが使えません。HRTの替わる治療として、漢方や自律神経調整薬なども使われますが、なかなか症状が改善されないこともあります。
プラセンタ治療は不定愁訴に対してもエストロゲンと同じような効果が認められ症状改善に役立っていますが、乳腺や子宮を刺激するといったエストロゲンにみられるような副作用はないため、乳がん術後の患者さんにも安全に投与できます。
プラセンタの副作用
プラセンタは原材料として肝炎やエイズなどの感染のない健康なヒトの胎盤のみを使用しています。
またウィルスや細菌は高圧蒸気滅菌により不活化されていることから、これまで歴史的使用実績がありますが、感染については報告例はありません。以上より安心して治療をうけられます。
ただ、注射部位の疼痛、発赤、発疹などが起こることがありますので、気になるときは医師にご相談ください。
あなたもプラセンタ治療でつらい更年期症状とおさらばしましょう。
そしていつまでも健康で若々しくありましょう。